新規事業と今回の投資内容

新規事業の内容(4P分析)の書き方

4P分析とは、Product、Price、Place、Promotionの4つの頭文字を取って作られた言葉です。 1960年にアメリカの学者・エドモンド・ジェローム・マッカーシーが提唱したマーケティング戦略のフレームワークのひとつで、前段階で立案した戦略を具体化する目的で使用されています。

4つの単語の頭文字からなる4P分析では、以下の項目をもとに戦略を立てていきます。

  • Product: どのような「商品・製品・サービス」を
  • Price: いくらくらいの「価格」で
  • Place: どの「販売場所・提供方法・流通」に
  • Promotion: どのように「販促活動・販売促進」していくか

上記からもわかるように、4P分析は売る側の企業視点でマーケティングを分析するときに使われます。

商品・サービス(Product/Price

Productは、自社の利益の源となる商品・製品・サービスを指します。Priceでは、商品・製品・サービスをいくらで提供するのかを考えます。

アニマルセラピー効果を受けながら趣味に没頭できるセラピーBOOKカフェ
【カフェメニュー】
ドリンク:350~500円
ケーキ:1000~1200円
サラダ、オードブルメニュー:1000~2000円
別途サービス料10%、単価を750円に設定する

提供場所(Place)顧客ターゲット

Placeは、商品・製品・サービスをスムーズに提供できる販売場所や提供方法、流通経路のことです。

提供場所:大阪市付近
提供方法:来店型
顧客ターゲット:「20~40歳」「女性」「近郊在住」「独身」「ナチュラル志向」

集客・販促方法(Promotion)

Promotionは、自社の商品・製品・サービスの認知を広げ、購入や利用に結び付ける戦略のことです。

HPおよびSNS(Instagram、Twitter)による広告宣伝
HP:Googleリスティング広告
SNS: Twitter、Facebook・
・チラシのポスティング
・大阪市エリアに3か月に1回のポスティングを行う。
・ターゲットは大阪市エリア内になるため、そこでの知名度向上を狙う。

新事業の内容

新事業の特徴を簡潔に説明します。

動物と触れ合う事で、心が落ち着いたりストレスが軽減したりなどの効果は期待されている。こうした「動物を通した癒し」アニマルセラピーにより、広く人々に癒しを与える場を提供したいと考えている。これまでの書籍相談と対面によるヒアリングしてきた経験から、顧客にどのような悩みがあるのかを把握しているという知見を十分にに活かせることが可能となる。加えて、アニマルセラピストとしての資格を有していることから、動物健康管理からハンドリグまでのの管理も適切に行うことが可能となる。売上構成としては、ドリンク350~500円、ケーキ、サラダ、オードブルメニューを加え、平均客単価を750円に設定している。

市場ニーズと想定ターゲット

2018年のセラピー市場全体の市場規模は、〇〇〇億円(事業者小売売上高ベース)と推計され、〇〇年と比較し〇〇%伸長した。「ストレス解消」「心を落ち着かせる」など、わかりやすくベネフィットを感じさせるアニマスセラピー効果が人気を集めている。特に、現代人の「疲れ」や「悩み」を反映し、「ストレス」をキーワードにした商品は、特に好調となっている。ターゲットとしては、「夜遅くまでデスクワークをしているOL」「こころの不調が気になりだした世代」と設定する。病気まではいかないけれど、ちょっとした不調や加齢に伴う体重増加などが気になっている層に向けて利便性の高い立地で提供したい。

【理想のターゲット像】
年 齢 30代の会社員女性
職 業 営業職・事務職
年 収 400~500万
ニーズ ・夜遅くまでデスクワークをしており、眠りが浅いと感じている
    ・病気ではないが、体の不調が気になりはじめている
    ・オーガニックや天然製品への嗜好が高い

セラピーBOOKカフェとしての価値は、ドリンクや食事の商品提供のみならす、ストレスや体調不などの体の悩みなどが軽減するというプラスαの体験を求めて利用価値が高くなるため、空間づくりの重きを置いている。食材の仕入れは、業務用食材専門の株式会社▲▲▲から24時間FAX・WEBでも注文できる体制を整え、カフェの無形の価値を支えるアニマルセラピーについては、アロマセラピスト資格の協会から、動物をあっせんしてもらい、アニマルセラピーを実現する。両社については、本事業の計画段階から含め、手厚い協力・連携体制を構築しているため、実現性は高いと言える。

デジタル技術の活用、新しいビジネスモデルの構築、地域のイノベーションに貢献し得る事業か?

ビジネスモデルについては、イラストや図をふんだんに使って記述してください。

デジタル技術の活用について

店内では、POSと連動したハンディ端末やタブレットを活用し、注文内容をデータ化するオーダーエントリーシステムを採用し、運営人件費の効率化を図る。また、キャッシュレス決済を導入し、決済手段が多い顧客に選ばれやすい店舗になることで集客増、売上増につながる。カフェの業態のみの「アロマカフェ」「セラピーカフェ」は存在するが、読書スペースを備えた複合施設としてのカフェの業態は新しいビジネスモデルと言える。読書に没頭する「自分だけの書斎」としてのアニマルセラピー効果のある空間は、今後の休日スタイルの主流となる可能性がある。アニマルセラピーBOOKカフェ事業の複数店舗の展開は、地域の拠点となると共に地域雇用を生み出し、大阪市のイノベーションを牽引していくことが可能となる。

ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応した、感染症等の危機に強い事業か?

デジタル技術の導入により、キャッシュレスおよび非接触機会を増加させることに加え、セラピー効果は免疫力に関係するNK細胞活性値が上昇したりなど、多くの身体への効果が報告されており、感染症の危機に強い事業と言える。新規事業では読書スペースなどの個室を構え、また、客が利用するサラダなどのメニューも小分けされたものを提供し、客同士の接点がないようにしている。さらに、感染症対策の濃厚接触基準となる「対面で1m以内の環境で15分以上の接触」のうち、客席を間引いて1m以上の間隔を確保することが可能となっており、仕組み上感染症対策がなされているため、感染症等の危機に強いということが言える。

新規事業の実施体制の書き方

「事業責任者」「人員体制」「協力業者」の3項目で記載します。再構築点の加点となります。

事業遂行における責任者

氏名 代表 〇〇 〇〇
役割 事業統括
遂行能力
代表取締役であり書店経営者。書店では、ヒアリングから書籍選び得意とし、顧客からの信頼を得ている販売をしてきた。カフェ・レストランでの勤務経歴、アロマセラピーのカウンセリング経歴も豊富。

事業スケジュール

〇月 物件調査(書籍スペースも含め広さと立地を検討)
〇月 不動産の賃貸借契約
〇月 改装工事  (カフェゾーンとものセラピーゾーンとのゾーニング)
〇月 ウェブサイト構築(SNS構築も含む)
〇月 改装工事の完成
〇月 近隣地域にチラシ配布
〇月 カフェ機材・設備導入(備品チェック含む)
〇月 アルバイトの面接・採用
〇月 オーダーエントリーシステム・キャッシュレス運営テスト
〇月 プレオープン(本オープンに向けてのテストオープン)

投資効果

上記投資により得られる投資効果は下記の通り。

■計画最終年(3年目)の各数値
売上高〇〇〇千円、経常利益〇〇〇千円、付加価値額〇〇〇円
■計画〇年目から計画終了までの累積数値
売上高〇〇〇千円、経常利益〇〇〇千円、付加価値額〇〇〇円

以上、架空の本屋さんがアニマルセラピーのBOOKカフェを展開したい事業計画書の内容の記入例です。

ご参考になれば幸いです。