事業再構築の類型には、「新分野展開」・「事業転換」・「業種転換」・「業態転換」がありますが、ほとんどの場合「新分野展開」に当てはまると考えらます。
厳密にいえば、新分野展開と業態転換の定義は異なります。 新分野展開は「主力の商品やサービスを提供すること」業態転換は「製造方法やサービスの提供方法を変更させること」となります。
例えばホテルが事業再構築補助金に取り組む場合、新分野展開は「新たにキャンプ場施設を構築し、新サービスを提供する」といったケースとなり、業態転換は「新たにホテル使用しているリネンやアイテムのEC事業を構築して売上を拡大させる」といったケースです。
事業再構築要件の違い
新分野展開は「市場の新規性要件」、業態転換は「製造方法等の新規性要件」となります。
■過去に製造等した実績が ないこと
過去にカフェを営んだ実績はなく、今回新たに取り組む事業である。
■製造等に用いる 主要な設備を変更すること
カフェを開業する為に店舗の内装を行うとともに新たな機材を購入する。
■定量的に性能又は効能が 異なること
既存事業は書籍の販売を行っていたが、新規事業ではセラピーBOOKカフェを開業し、喫茶サービスを提供する為、既存事業で提供していた商品とは定量的に性能・効能が異なる。
市場の新規性要件
■既存製品等と新製品等の 代替性が低いこと
前述の通り、既存事業と新規上業では顧客の利用目的(サービスの提供価値)が異なるため、代替性は特段考えられない。
売上高構成要件
収支計画に基づき、記載しなければなりません。
計画5年目における新規事業の売上高は、〇〇〇千円となり、全体売上高の〇〇%となる見込である。
以上、架空の本屋さんがアニマルセラピーのBOOKカフェを展開したい事業計画書の内容の記入例です。
ご参考になれば幸いです。